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スーパーサラリーマンって何かって?出世街道を突き進みながらも副業でまあまあ稼いニヤニヤしてる隣のあいつだよ!!

【就活生・転職者向け】大企業の親会社と子会社の違いって知ってますか??

ITベンダーでは親会社とたくさんの子会社(グループ会社とも呼ばれます)が存在します。

今までは親会社に勤務していた筆者ですが、実は2年ほど前から子会社に出向しています。

 

出向と聞くと金融機関にお勤めの方からすると片道切符であったり左遷されたりと、マイナスな理由を想像されるかもしれませんが、IT企業の場合は割とポジティブな理由が多いです。

 

IT企業の親会社から子会社に出向する理由として大きく以下のケースに分類されます。

  1. 専門技術を取得するため
  2. 事業としての戦略的要因のため
  3. 偉い人の事情のため

 

筆者の場合は、2の理由から出向しています。だいたい出向には期間が決められるので今年か来年には親会社に戻れそうです。

 

さて本題。 

 

今回は実際に出向してみて違いをいくつか肌で感じる部分があったのでそれをメリット・デメリットとして纏めてみたいと思います。

(独断と偏見なので違う部分があったら是非コメント下さい!)

 

 

 

 

子会社のメリット

 ①社員数が少ないため社員同士のコミュニケーションが活発

 これは一般的なベンチャー企業をイメージすると分かりやすいですね。

 

子会社の場合は、会社全体として300人程度です。そのため役員から新入社員まで皆大体が顔見知りになります。社内のイベントに何回か出席知ればすぐに顔見知りになります。

 

出向して1番最初に感じたのはアットホームな雰囲気です。(良いか悪いかは別として長くいる人にとって居心地がかなり良いんだろうなと思いました。)

 

 

一方の親会社は1つの事業部で300人規模の社員がいます。そのためキックオフなんかのイベントに出席すると100人規模で知らない人がいます。

 

そして縦、横の事業部を超えた社員同士の交流というのは基本的にありません。

(よく採用の現場では聞かれますがあれは嘘ですね。)

 

なのでイベントに参加しても結局、同期や趣味で知り合った人の狭い範囲でしか交流は無いので、大体飯食ってすぐに帰ります笑

 

ドライな人間関係を嫌う人は子会社の方がおススメです。

 

 

②重役と距離が近いので勉強になる

これも人数が少ない事に起因しますが、重役との距離が異常に近いので、イベントや仕事で社長、役員と接する機会がかなり多いです。

 

自分のキャリアで迷った時、仕事でお客さんとトラブった時に社長に気軽に相談できる環境はやはり羨ましいですね。

 

筆者が親会社で社長に会おうとすると、余程炎上しているプロジェクトか、業界全体に関わる大規模プロジェクトでないとお目にかかれません。(ゴルフコンペで極たまに遭遇するぐらいです笑)

 

重役と話せるのが何がメリットかというと、自分より数段も上の目線で仕事の考え方を教えてくれます。

 

筆者の場合は、かなり炎上しているプロジェクトだったので深夜まで働く事が多く何のために働いてるのか疑問に思っていた時がありました。

その時に役員の人に会う機会があったので今の仕事の状況を聞いてみたら以下の回答がありました。

  • 自分の関わっているプロジェクトが実は業界的に最先端の事であり業界として注目されている
  • 今の案件は赤字であっても次の案件の受注を見据えた戦略的な案件であるので、このままミスなくやり切れれば大きな成果が待っている

 

日々の仕事の中では自分のやっている事が小さな歯車にしか見えないかも知れません。

でも実はそれが経営的に大きな意味を持っていることを教えてくれるのはモチベーションを上げてくれます。

 

親会社でもこういった事例が無い訳ではないですが、確率としては子会社の方が高いです。

 

 

 

③人材育成にとても力を入れている

資格の補助であったり研修にお金をかけてくれます。筆者の場合は資格試験の勉強料を出して貰えました。その時の記事はこちら。

 

bobshot.hatenablog.com

 

その他でもORACLEであったりSAPであったり、必要な資格があれば柔軟に援助してくれるのが素晴らしいところです。

 

逆に親会社の方はというと、補助はほとんどありません。資格が昇格の最低条件なので勝手にやってね、やらない人は上がれないからね、という競争社会だから大変です。

 

 

④仕事のプレッシャーが少ない

子会社の場合は親会社から仕事を振られることが多いので直接のお客さんは親会社になります。

一方の親会社のお客さんは各ユーザー企業(クライアント)です。

 

そのためミスをした時に怒られる相手は、子会社だと親会社の人に怒られ、親会社だとクライアントの企業から怒られます。

 

同じ怒られるにしても同じグループ間の企業か、クライアントかだったら当然グループ内で怒られる方がプレッシャーは少ないですよね。

クライアントに直接怒られるのは半端なくビビりますから。

 

 

さてここまで主観的にメリットを書きましたが、デメリットについてもみていきたいと思います。(あくまで筆者の見解ですのであしからず) 

 

 

 

子会社のデメリット

①給料がモロに違う

残念ながらお金周りはモロに違います。筆者ぐらいのレンジだとベースの手取りが月5〜6万は違うイメージです。役職が付いて来ると数百万変わってきます。

 

福利厚生で同じ制度を使っていても、金額や対象条件が微妙に変わっていて親会社の方がやはり優遇されます。

 

お金を第一に考えるなら親会社の方が確実です。ちなみに子会社間でも微妙に給料は違います。

 

 

②キャリアプランが選びにくい  

キャリアというか経験できる仕事の幅が違います。単純に会社規模の違いから来ますが、親会社の仕事が100あったときに子会社の仕事は30ぐらいでしょうか。

 

分かりやすく説明するとグローバル案件やデジタル案件に携われる確率は圧倒的に親会社の方が高いです。

 

子会社の仕事は1つの技術、業界を極めるスペシャリスト型のキャリアを歩む傾向がありますが、親会社の方は色んな知識、経験を積んだゼネラリスト型のキャリアが多いです。

 

色々経験したいと考えるなら親会社の方がおススメです。

 

 

③偉い人が結局本社の人

管理職や重役になる人は結局のところ親会社から出向だったり転籍して来た人が多いです。

 

子会社の場合は直接の取引先が親会社になるので、親会社で顔が広い人(=親会社の役職者)が子会社の役職につきます。数ある子会社の中から親会社に選んで貰うためには人脈が物を言うからです。

 

なのでそうした子会社で出世を目指しても部長クラスがキャリアの限界です。それより上は親会社とのパイプ役としての役割があるので親会社に精通している事が重要だからです。

 

 

ただ独自で新規顧客を開拓しているような子会社の場合は、そんなことはありません。

 

なので、親会社の受け皿になっている子会社なのか親会社と違うアプローチでビジネスをしている子会社なのかの見極めはキャリアを歩く上では重要です。

 

 

 

かなり主観で書きましたが、親会社が偉いという事は1ミリも考えていません。

どっちの会社の方が自分に合っているかを考えるのが大事だと思います。