定年間際の管理職の頭の中は「次の就職先はどこにしよう」。
定年が近い管理職の次のキャリアって考えた事がありますか?
定年といっても50代前半ぐらいの管理職で、子供の学費のためにもう一踏ん張りしたいおじさんを想像してください。
大企業に勤めてると何人も管理職がいて非常にめんどくさいのですが、役員クラスまで上がれなかった管理職のキャリアって興味ありますよね。
SIビジネスをやっていると管理職から何人も最近よく聞く内容なので纏めてみました。
纏めるにあたり以下の3つの指標から分析してます。
- 給料水準
- 仕事のスキル
- 人間関係
子会社に転職する
まずは昭和の時代から続く王道のキャリアです。
大企業の本社管理職の特権、子会社に役職付きの転職です。
給料水準は多少の下振れはあるものの、組織文化・組織システムもほぼ同じなため圧倒的に仕事がやりやすいため人気があります。
ただ昔ほどこのキャリアパスは現実的ではありません。
何故なら子会社側にも管理職クラスの人材は豊富にいるため数少ないポストを人事部側が拒否するからです。
昭和の時代のように親会社の奴隷のような子会社は少なく子会社自身でも競争社会を生き抜いている訳ですから無駄なことはしない訳です。
纏め
- 給料水準:多少下がる
- 仕事のスキル:活かせる
- 人間関係:やりすい
委託先に転職する
子会社、グループ会社とは違って親会社と資本関係のない会社に転職することを指します。(分かりやすく昔の言い方で言うと下請け、孫請けの会社)
あくまで業務上の付き合い関係であるので、本人のスキルや人脈に左右されます。
委託先にしてみれば発注者側の人間を自社に雇用することができるので、更なる業務拡大のチャンスであるので多くの管理職はこの誘いを受けます。
ただ仕事をする上で使えると判断されないと委託先からの声はかからないので比較的優秀な人がこの転職パターンを取ることが多いです。
子会社と違って便宜とかないので当然ですね。
纏め
- 給料水準:役職に応じて変動あり
- 仕事のスキル:活かせる
- 人間関係:やりにくい
取引先に転職する
普段仕事をしているクライアント、もしくは過去に仕事してからの付き合いのクライアントなどがここに該当します。
クライアントに行く場合、親会社内の情報が筒抜けになるのでクライアントからは喜ばれるケースが多いです。
ただクライアント先に転職するには役員レベルの知り合いなどがいるケースが大半です。
クライアント先の人事などに口聞いてもらう必要があるからです。
纏め
- 給料水準:役職に応じて変動あり
- 仕事のスキル:あまり活かせない
- 人間関係:やりにくい
会社残存
人によっては親会社のまま役職ダウンを受け入れてそのまま定年延長をさせるケースもあります。
役職ダウンになるので当然、決裁権や命令権はなくなります。そのためどのように仕事をするのかを明確に描いていないと厳しいです。
何故なら元管理職のメンバーなんて自分達若手からしたら使い辛いことこの上ありません。
作業者として作業を振るには恐れ多いし、どのように下の人とコミニケーションを取るかは本人次第です。
纏め
- 給料水準:大幅に下がる
- 仕事のスキル:活かしつらい
- 人間関係:やりにくい
異業種に転職する
自分で転職活動をして異業種にチャレンジする管理職も少なからずいます。
転職慣れしている人でないと自分の市場価値を正しく把握できず、苦戦する人が多いのではないでしょうか。
歳をとってからの異業種チャレンジは口を揃えてリスクが高いと言っているので、大体は同じ業界の似た職種が多い印象です。
纏め
- 給料水準:本人次第
- 仕事のスキル:活かしつらい
- 人間関係:やりにくい
歳を取っても働かないいけないから今の時代は大変ですね。
いつでもチャレンジできるようにスキルを身につけるのが1番食いっぱぐれないです。